事の成り行き
まずは僕が背骨を折った成り行きについてお話しましょう。記憶を辿るので文体を変えましょうか。
そう…あれは…3月の終わりごろ、よく晴れた日のこと。
僕は同じくバリ島旅行のみかたメンバーのカイリ(@KAIRI_BALI)と二人で「夕陽バックに奇跡の1枚撮りたい」という目的の下、バイクでブラワビーチに向かっていた。
僕らの秘策は「バランスボール」。こいつさえあれば跳躍力が2倍にも3倍にもなると信じ、70センチを超える大きなバランスボールをカイリが後ろで持ち、バイクは進む。バリ島は乾季に入り、この日もいい天気だった。
ビーチに到着した僕らは、早速砂浜にバランスボールを埋める。
軽いウォームアップをしながら、夕陽が地平線に近づくのを待った。
「そろそろかね」
「んだね。やるべ。」
そんないつも通りのラフな感じで「奇跡の1枚」の撮影が始まった。
その時に撮れた写真がこんな感じだ。
夕陽と星が1枚に納まり、かつ普段人間がならない角度での1枚を撮る。それが今回目指したもの。ハイパーカメラマンのカイリとハイパー写真撮られ野郎の僕のおかげで中々いい写真が撮れた。
なんだかんだで30分以上の撮影が終わり、時刻は7時前。もう夕陽も沈み、でも空は少しまだ余韻で明るい。
カイリ「そろそろ帰る?」
ホリ「おー、最後にちょっと試してみたいことがあるわー」
カイリ「ん?撮る?」
ホリ「いやいいや、ちょっと練習だけだから!できるかどうかやってみたい。」
そうして帰り際に僕が繰り出した技は”ロンダートからの後方宙返り”。中学時代体操部だった僕は、当時軽々とできていたこの技を気楽な気持ちで試した。
その結果・・・
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https://www.youtube.com/watch?v=KzY3aQC64c4
このどれかになって背骨が4本折れた。
思い出す限り、空中での僕は回転力を感じなかったし、視界も動かなかったので多分1:07~あたりの感じ。バランスボールの変なところを蹴って飛んだから回転せずに、ただめっちゃジャンプして背中から落ちた。
落ちてすぐは衝撃的な痛みと、呼吸困難に襲われ、砂の上を悶え苦しみ、やっと落ち着いたのは10分後。ズキズキとした痛みは一向に引かないが、ある程度意識はハッキリし、コミュニケーションも取ることが可能だった。
「きっと骨に異常はない、少しすれば痛みも収まるはずだ。」
背中を地面につけないように、ビーチで横になっていた僕の脳裏を願望にも似た考えが埋め尽くす。
その後、1時間ほど僕はビーチから動けないでいた。
1時間ずっとこの体勢。
「だめだ、救急車呼ぼう。」
そこからは早いものだった。
正確な時間はわからないが多分30分後くらいに救急車とドクター到着、その後病院に運ばれ、レントゲンとCTを撮り、「決してその体勢から動いてはいけない」というドクターの言葉と共にその日は病院のベッドで幕を閉じた。
翌朝、ドクターから告げられたのは「人間が立つための骨が4本折れているから手術をしなければいけない」ということ。
なんてことだ・・・この撮影から帰ったら書こうと思っていた記事もあるし、次の日には大事な撮影も控えていた。その次の日には南部エリアで一番安い300円のホテルに泊まる予定だった。
僕の頭には不安なことだらけだったが、頭の中のことについては別の記事で言及することにして、今回は事の成り行きを進めていく。
海外旅行保険、ホント大事です。
クレカ付帯の保険で今回カバー出来たみたいですが、クレカ付帯は利用付帯と自動付帯の二種類があります。
楽天カードは、利用付帯。航空券をカード購入していたから、保険適用。
そしてカード付帯補償額はそんなに多くないので、別に海外旅行保険に入る事はお勧めします。
私もスパでスクラブに被れて身体中に発疹が出て、BIMCに行きました。その時、保険に入っていたので書類一枚書くだけでキャッシュレスで治療を受ける事が出来ました。
ホリさんも強く言ってますが、海外旅行保険は入るべきだと思います。
今更ですが…。
コロナが本格的になる直前の2020年2月にバリ島旅行に行きました。夫婦と、当時高1、中2の4人で。
すると上の子が現地で酷い腹痛、嘔吐。早朝タクシーで向かったのがBIMC病院。全く英語を喋れないのに、常駐しているはずの日本語対応をしてくれるスタッフがおらず…。
受付の人は日本語の問診票を渡してくれましたがGoogle翻訳を駆使してなんとかドクターに症状を伝えました。
「点滴をしましょう」とドクターに言われ、点滴が終わったら帰れるのかと思いきや「半日の入院」を言い渡されました。
早朝に病院に入り、出られたのは16時頃。
行く前にこのブログを読んでいたので保険に入っており、自己負担ゼロで済みました。多分実費だと8万くらいの請求だったと思います。普段から海外旅行の際には保険に入っていますが、本当に保険の大切さを実感しました。