今話題のあの問題について
バリ島からホリ(@HORI_BALI)です。
今バリ島のSNS界隈を揺るがしているあの「未婚カップル同部屋泊まれなくなる」問題、結論から言うと「バリ島にくる、日本人を含む外国人には(恐らく)影響はない」と思います。
一旦安心してください、というか僕は最初からそんなに心配はしていませんが…。
まぁここから詳しくご説明していきますね。それではバリ島旅行のみかたスタート!
この問題の情報を整理します!
この問題の背景は?
まず本題に入る前に何を騒いでいるのかご説明します。
2019年の9月にバリ島があるインドネシアでは”結婚していない男女の性行為や同居(=同じ部屋で寝るコト)を罰則にする”という規定を含む法案が可決されそうになりました。(性行為は禁固1年、同棲は6か月)
で、それに対してデモが起きて現在(10/8時点)では「継続審議」という状況になっています。まぁ一旦置いておこうぜって。
SNSでは先走った人が「もうバリ島でカップル同部屋に泊まれなくなる!」みたいに言っていますが、「継続審議」なので、まだ完全にそうなったわけはないです。
ちなみにデモは「一緒に泊まれない」ってことだけが原因なわけではなく、それ以上複雑な問題が新法案の中にたくさんあってのデモとなっています。(その他についてはここでは触れないので、気になる人は調べてみてください!)
ちなみになぜそんな話になってるの?
で、日本から見ると
「は?なんでそんな法律作ろうとしてんの?!」
って話だと思うので、少しだけご説明させてください。
一言でいうと、「バリ島のあるインドネシアは世界規模でイスラム教徒の多い国だから」です。
で、今回の同じ部屋に泊まっちゃダメっていうのも、いかにもイスラム教っぽい法案なんです。
イスラム教ってみなさんどういうイメージをお持ちかわかりませんが、男女間の交流については結構厳しくて、西洋や日本の文化とはうまくマッチしない部分も多くあります。
ちなみに「アチェ州」はイスラム法で動いていて、今年2019年の2月に公共の場でハグをしたということで公開むち打ちの刑に処せられています。
ちなみにバリ島とかジャカルタとか外国人が多い場所以外、特に田舎の方だと「未婚のカップル」が同じ部屋に泊まることはあんまり良しとはされていないのは確かです。まぁこれは今回の問題が起こるずっと前からそうだったりします。
まぁ、そこは日本とは違う国だし、色んな考え方、宗教があっていいと僕は思うところではありますが・・・。
日本のみんなの不安は「未婚でも同じ部屋に泊まれるかどうか」!
で、日本のみなさんが不安に思っていることはもし可決されたら
・バリ島のホテルは宿泊者の男女に婚姻証明書の提示が求められるようになるんじゃね?
・結婚してないカップルで旅行行くときはホテルを二部屋取らないといけないの?!
・籍はいれてないけど、もう何十年も一緒にいる事実婚の場合はどうなるの?
ってあたりだと思います!
冒頭でも言った通り、これに対する僕のアンサーは「バリ島にくる、日本人を含む外国人には(恐らく)影響はないと思う」です。
ここからはなぜそう思うのかあくまで個人的な判断ですが書いていこうと思います。
「バリ島にくる、日本人を含む外国人には(恐らく)影響はない」と思う理由
証明が難しすぎる
まずですよ、本当に結婚してるかどうかって証明が難しすぎませんか?
苗字が一緒ならOK?でもそうしたらそもそも同じ苗字同士のカップルの可能性も捨てきれません。
日本ですら役所で戸籍謄本を取らないと完全な証明ができませんし、英文の結婚証明書?婚姻証明書?ってどこで取れるんでしょうか?!
調べてみたら「戸籍謄本に基づき外国の日本大使館、領事館で発行は可能」らしいけど、例えばバリ島に直行便で来たら到着が夕方、直で向かっても領事館は閉まっている状況です・・・。じゃあその日は一旦2部屋で、次の日のあさイチに領事館いく?!
で、本当にGOしたらバリ島の収益めちゃくちゃ減る
そんなめんどくさいことをしなきゃいけないのであれば、僕だったらすぐに他の観光地を選びます!今やフィリピンだって、タイだって気軽にいけるビーチリゾートってたくさんあるからね。
本当にそれをやったら観光客は明らかに減って、それによって経済の停滞、インドネシア人の雇用が減り、島民から不満の声が爆発すると思います。
独立運動とまではいかないとは思いますが、確実に「うまくいっている」状況にはならないですよね。
インドネシアの超偉い人達からこんな声明が出てる
そんな状況はある程度知っていれば誰にでも予測できることなので、実はすでにインドネシアとバリ島の超偉い人から、この問題についての声明が出ています。
まず1人目は「バリ観光協会会長のイダバグースアグンパルタさん」。
ちなみにバリ島でイダバグースという名前の人は最高位に値し、絶対に逆らってはいけない人だったりします。
2人目は「法案推進者のヤソナラオリ法務人権相」。
どちらも同じような趣旨らしく、簡単に説明すると「刑法の適用をうけるのは近親者から警察に訴えがあった場合に限られる」から「外国人同士であればまず罪に問われることはない」ということ。
つまり、万が一可決されても日本人同士の宿泊であればとりあえず問題はなさそうってことです。
捕まるのは、まぁほぼゼロの可能性だけど「日本人同士、不倫旅行で、どちらかの夫か妻からバリ島の警察に訴えがあった場合は罰則に値する可能性もあるかもね」くらいです!ややこしい!
多分それでも捕まえちゃったら世界中で騒がれるからやっぱり捕まえないと思います!
○○エリアだけ例外というパターンも今まで結構ある
それにインドネシアという国はメチャクチャ広いので、画一的なルールもあれば、そうでない部分もあります。○○エリアだけ例外というパターン。
例えばバリ島ではお酒がコンビニで普通に買うことができますが、ジャワやスマトラといった他の島では中々探すのが難しくなります。コンビニにはなくて、小さな商店を何軒か周らないと見つからないという具合です・・・。
あとは、スマトラ島アチェ州はイスラム法の下で動いているとか、バリ島内に限っても謎のGOJEK禁止エリアとか。
これに似たようなもので、住んでるとわかるのですが、単位が小さければ小さいほどルールの力は強いと感じることもあります。
国の法律よりもバリの州法、そして地域(バンジャール)のルールと、より小さくなればなるほど、守らなければいけない度合が上がっていきます。国がダメといってもバンジャールがOKと言えばOKになる世界なのです。
以上、バリ島在住の僕の意見でした。
ということで、今回はそんな感じで現地は全然焦ってないということをお伝えしました。
「あーそういえば、あれってどうなるんかなぁ・・・まぁ大丈夫でしょう・・・」みたいな雰囲気です。
まぁ大統領の一声で色々と変わる国なので、99.9%ないけど、もし万が一可決されて、外国人まで対象、同部屋に泊まる場合は全員英文の結婚証明書を提出しなさいってなったら、僕もインドネシアから出てくことになっちゃうのかな…と思います。
あんまり時間なくて上からバーッて書いてったから読みにくかった部分があればすいません!
それではまた、ホリ(@HORI_BALI)でした!
<参考サイト>
・インドネシア、婚前交渉禁止案に批判 大統領が採決延期要請(https://www.afpbb.com/articles/-/3245604)
・恋人たちのハグ厳禁! インドネシア・アチェ州、公共の場で抱擁した18歳カップルを公開むち打ち刑に(https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/02/post-11632.php)
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