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みなさん、こんにちは。バリ島旅行のみかたホリ(HORI_BALI)です。今回はいつもと趣旨を変えて、噴火しそうなバリ島アグン山についての特別記事をお送りいたします。ただ、前提として、僕は火山の専門家ではありませんので現時点で「危ない」「危なくない」「いつ、どのくらいの規模で噴火する」「旅行自体をやめた方がいい」「来ても大丈夫」の判断はできません。

が、現状で少し調べてわかったことやリアルな雰囲気をそのままお伝えするので、バリ島旅行をご予定の方はぜひ一読ください！

アグン山って？

”アグン山（インドネシア語: Gunung Agung）とは、バリ島の北東部に位置する成層火山である。標高は3,014mで同島で最も高く（3,314m表記もみられる）、山名も「最高」を意味し…古くより聖なる山として崇拝の対象となっており、周囲にはバリ・ヒンドゥーの寺院が多い。1963年から1964年にかけて20世紀で世界最大規模の噴火の一つを起し、千名を越える死者を出した。”　wikipedia参照

噴火したらどうなるの？

色々なメディアをみると「バリ島アグン山が噴火しそう」ってことはわかるのですが、いまいちリアリティがなくてピンとこなかったので、噴火したらどうなるのか、どういった被害が想定されるのか調べてみました。

アグン山噴火したら何がどうなるの？

・観光客が行くエリアに直接的な火砕流や火山弾の危険は無さそう
・火山灰が降る可能性はあり
・きっと空港が閉鎖されて帰れない人続出
・空港周辺のホテルが満室になる

空港近くキャンセル無料のホテルをネットで予約しておいた方がいいかもしれません。

— ホリ¤バリ島旅行のみかた¤ (@HORI_BALI) 2017年9月22日

１．観光客が行くエリアに直接的な火砕流や火山弾の危険は無さそう

国家防災庁（ＢＮＰＢ）の情報によると、まずアグン山はバリ島の北東部に位置する山ですので、観光のメインエリアになるであろうクタ・レギャン・スミニャック・チャングー・ジンバラン・ヌサドゥア・サヌールといったエリアに火砕流や火山弾が降りそそぐといった直接的な被害は考えずらいとのこと。

まずはこれを理解してください。クタのホテルに泊まっているからといって、いきなり焼け死ぬことはほぼ無いといっていいでしょう。

２．火山灰が降る可能性はあり

しかしながら観光エリアにも火山灰は降る可能性があるみたいです。1704年に富士山が噴火した、通称宝永大噴火の時には100km離れた江戸でも火山灰が積もったとのことですので、アグン山から70~80kmしか離れていない観光エリアでも火山灰が降ることが予想されます。

３．きっと空港が閉鎖されて帰れない人続出

観光客が間接的に大きな影響を受けるのが空港閉鎖の問題。火山灰と飛行機の相性は最悪で、空中の火山灰を吸い込んだ飛行機はすぐにマシントラブルになるので、2015年にジャワ島のラウン山で起きた噴火の際もバリ島の空港が閉鎖され、大混乱を招きました。

その時の空港閉鎖自体は２～３日でしたが、フライトスケジュールがぐちゃぐちゃに乱れ、人で溢れかえっていたのがリアルな現状でしたね…。

もしアグン山が噴火した場合、風向きにも寄りますが空港閉鎖はされるんじゃないかな…と思いますので、逐一フライトスケジュールの確認はしておいた方が良さそうです。(デンパサール空港の運行状況はこちらから確認ができます　→　https://www.baliairport.com/flight-status-arrivals-departures/)

４．空港周辺のホテルが満室になる

次に想定される問題は「宿」です。一度空港が閉鎖されるとその時点では再開の見通しは全くわからないという状況のため、みんながあたふたして、空港周辺のホテルはすぐに満室になる可能性があります。

Booking.comなどのホテル予約サイトを経由すればキャンセル料無料で予約することもできるので、これから旅行をご予定の方は、念のため旅行日程+αで２~３日程度の宿をおさえておいてもいいかもしれません。何事もなかった場合はしっかりキャンセルすることをお忘れなく…！

火山灰が降ったらどうなるの？

アグン山の火山灰が降ると何がどうなるの？

・雨と混じって泥が降ってくる
・短時間吸い込んだ程度では人体に影響なし
・目に入ると痛い
・白い服が汚れる

らしい。コンタクトの人はメガネを持ってきた方がいいでしょう。コンタクト液はgardianやkimia farmaで買えます！

— ホリ¤バリ島旅行のみかた¤ (@HORI_BALI) 2017年9月25日

ここまでを振り返ると、アグン山が噴火しても観光エリアでは火山灰が降る程度で、火山弾や火砕流などの直接的な死に及ぶ影響はほぼないということがわかりました。次にすこし気になったのが「じゃあ火山灰が降ったらどうなるのか」ということ。

量としては富士山の宝永大噴火の時は江戸に最大5cm程度積もったということなので、アグン山の場合も5~10cm程度と考えていいでしょう。となると考えられる被害は下記の通りかなと思います。

・雨と混じって泥が降ってくる
・目に入ると痛い
・白い服が汚れる
・道が混む

また火山灰については「短時間吸い込んだ程度ではそこまで人体に影響なし」という報告もありました。一応ちゃんとした所の記事を確認したところ、短時間での症状は下記のような感じです。

・鼻の炎症と鼻水。
・のどの炎症と痛み。乾いたせきを伴うこともある。
・呼吸器系の基礎疾患がある人は、火山灰を浴びた後、 数日続く気管支のひどい症状（例えば、空せき、たん、ぜーぜーとした呼吸、息切れ） を引き起こす可能性がある。
・ぜんそくまたは気管支炎の患者における気道の刺激； ぜんそく患者は、息切れ、ぜーぜーとした呼吸、せきなどの症状を訴えることが一般的。
・息苦しくなる。

※参照：火山灰の健康影響地域住民のためのガイド
https://goo.gl/ifDmhy

ざっと記事を見る感じ、元々呼吸器系に疾患をお持ちの方は何かしらの大きな影響があるかもしれませんので、注意が必要そうですね…！！またマスクとメガネはあった方がいいかもしれません！

リアルなバリ島の雰囲気

今現在、火山地質災害対策局（ＰＶＭＢＧ）がアグン山の火口から南~南西、南東、北の各７．５キロの住民に避難を勧めているという状況です。が、僕が住んでいるクタエリアではそこまで注目されている感じはまだしていません。

いつもと変わらない景色が広がっていますし、話す話題といえば「あの子がかわいい」「サッカーで地元のチームが勝った」「バイクが壊れた」といったもの。テロ予告の時もそうだったのですが、いい意味でも悪い意味でもやっぱり「のん気」なんです。

もちろん僕の住んでいるエリアが火山から離れていて、まだ何も直接的な被害がないだけということもありますが、こればっかりは自然の事なので騒ぎすぎても、仕方がありません。(めちゃくちゃ騒いだら噴火しないというなら騒ぎますが…。)現状に注視して、対策をし、事が起これば対策をしていくだけです。

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