道から見える自由ということ
なぜか「バリ島=自由」という考えが日本人観光客や、インドネシア人の中にさえあります。
日本と比べてみると確かに細かい表面的な自由は多く存在します。例えば、「バイクに乗っているときにヘルメットを被らなくても小道では許される」だとか、「ごみの分別は無い」、「時間や約束にルーズで守らなくてもそこまで咎められない」とか。
ただ実際2年間バリ島の人を見ていると「金銭が絡むこと」に関する自由度はかなり低いのが現実です。例えば、日本人は頑張れば学生でも卒業旅行という名目でバリ島に遊びに来ることができますが、バリ島の人は一部の富裕層を除き、日本に遊びに行くことはありません。行ってみたいという思いを持ちながら、目の前の財布の中身をみて、今月末に入る給料を考え、ビザの問題もあるし、休みを取ることも難しいと断念するのです。また、月2~3万円の給料でやりくりしなければいけない時に、数千円もする綺麗なビーチクラブや綺麗なレストランには足を運べません。そうみると日本人の方がよっぽど自由でしょ。うん。むしろその自由さにイラつくレベルだと思いますよ。「俺はこんなに毎日仕事をしているのに、海外旅行なんて夢のまた夢。日本人はまだ学生なのに、俺の目の前で俺の1カ月の給料分の金をサラッと使いやがる。」って。
今後どのタイミングかはわかりませんが、「こんな点で俺らは自由じゃないんだ!」という話を聞いてみたいなと思います。それを記事にするかはわかりませんが、文章の中に何かしらの影響は与えてくれることと信じています。
ー自由って本当にいいこと?
ところで「自由」って言葉はプラスの価値を含みながら使われることが多いように感じますが、本当にいいことなのでしょうか?
僕は1991年生まれでいわゆる「ゆとり世代」と呼ばれる人間です。言い換えるならば小さいときから「もう君たちの世代は自由だ!自分の好きなことをやりなさい!」と言われ続けてきた人間です。確かに日々食べるものに飢えた経験はありませんし、着るもの、住む場所には困らず、死に瀕する機会も滅多にありませんでした。つまるところ、生きることに大して困ってはいないという状況でした。それによって余暇が生まれるから、自由に生きてくださいということですよね。
ただ、その「自由さ」と同時に僕らの世代特有の「生きづらさ」が存在するのも確かなことでした。世界大戦級の大きな悲劇は無いものの、バブル崩壊後に生まれた僕らは常に僕らが知らない時代と比較された不景気を生き、TVを付ければ国民国家を動かしていく政治家がクソどうしようもない資金流用がどうのと罵りあい、自殺によって毎日遅れる電車にのる。そういった生活の中に匂ってくる独特な閉鎖感、ないし憂鬱感を常に意識しながら生きてきた気がします。僕の人生の中では「生きる意味」が見つからないということもありました。(宗教や神などのカミュが言っていた「飛躍」をしないのであれば、その問題が唯一行きつく先は、そもそも生きることに意味なんかねーよ、ばーか、誰が最初に言いだしたんだよ。ということなんじゃないかなと思っています。)
確かに自由が蔓延した結果、”好きなことで生きていく”ユーチューバーや、場所を選ばず仕事をするノマドワーカーといった新しいお金の稼ぎ方が出てきてはいます。が、その犠牲になる人だっているんじゃないかな。どう思いますか?「科学者は説明し、哲学者は問う」という言葉があり、僕は少なくとも科学者ではないので、質問を投げかけるだけにしましょう。
最後に
おわり。今回の記事は別にだれかの賛同を求めているわけではないですし、「私もそう思います!」と言われても「そうですか」としか返すことしかできません。約8,000文字にわたるトイレの落書きだと思ってください。
よし、これで僕がアイドルでも芸能人でも何でもなく、ましてや期待や尊敬に値するような人間ではないコトが明確にお分かりいただけたのではないでしょうか。別に自分を小さくみせて、周りからの期待を下げて、恥をかかないようにしようという気はサラサラありません。
こんな道に座ってあーでもない、こーでもないとひたすら考えて、人との約束をよくバックレて、昼まで寝てるクズが日本っていう場所と、いろいろを捨てることによって南の島の端っこで生きていけるんだよって伝わったらなんかラッキーな気分です。とりあえず、なんかどうしようもない憂鬱感が抜けきらなくて、でも自殺するのも面倒で、毎朝目覚める度にだれか殺してくれ!とか思う人は一回バリ島きて一緒に日向ぼっこしようよ。会社の人とか、家族とか、恋人とかには「まじでごめんね、ちょっと日向ぼっこしてくる」っていえばなんとかなるよ。金なくても、なんとなく飯とか食えるよ。
まぁ、僕はテキトー人間なので全体を通して書いたことは、数日では変わりませんが数年後には変わる可能性もあります。だって、明日になれば考えることは変わりますし、今日の真実が明日の嘘にだってなるじゃないか。そんなもんっしょ、それぐらいでいいっしょ。最後にはなりますが、こんな記事でもここまで読んでいただけたこと深く感謝申し上げます、ありがとうございました。
あ、冒頭部分であんまりバリ島好きじゃない的なことを書きましたが、日本に帰る時には1週間前から必ず体調が悪くなりますし、バリ島に戻ってくる安心感のあまり泣きそうにはなるので、やっぱり心のどこかで気に入ってはいるんでしょうね。それではまた、ホリ(HORI_BALI)でした。
ホリ
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どうのこうの言いたい気持ちもわかるけど、バリにおいでの気持ちが、ありがたい。
日向ぼっかーって言葉に惹かれてますよ。
バリに、ぼこりに行きたいなぁ〜。
貯金頑張るよ!