ジェゴグとは?
バリ島の音楽と言えば、鉄や青銅で作られた鉄琴で奏でるものが最も有名でしょう。「ジェゴグ」というのは、鉄や青銅で作られたものではなく、竹で作られた竹琴のことです
しかもその竹は太さが20センチもある竹から作られ、それがひとつひとつの鍵盤として使われるのですから、相当な大きさになります。あまりに大きいので1人では演奏しきれず、2人1組になって、2kgという重さのバチを使用して演奏します。
そしてその音は「大地の響き」と言われており、響くような重低音は聞いてる観客の体の中まで入りこんでくるよう。ジェゴグの低音は、人間が聞き取れる低音の限界の音だと言われているくらいです。
ジェゴグはバリ島内でもとても珍しい楽器だとされていて、この楽器の発祥の地であるバリ島西部のジュンブラナ県でしか演奏されていませんでした。ですが最近ではバリ舞踊グループの中でもジェゴグを使うグループが存在しており、ウブドでの定期公演も行われています。
バリ島でもタイミングが合わないと聞くことができないジェゴグの音色。バリ舞踊の公演を見に行くときには、是非ジェゴグの公演が行われていないかチェックしてみてください。今までのガムランのイメージが覆されるのではないでしょうか。