ククスとは?
「ククス」とは日本語に訳すると「蒸す」という意味になります。バリの料理といえば油で炒めたり、焼いたりといったイメージが強いですが、中には蒸し焼きにする料理も少数ながら存在します。
ククスの料理の中でも有名なものは、「ロティ・ククス」というものです。インドネシア語で「ロティ」とは「パン」という意味があり、日本語にすると「蒸しパン」です。ベーカリーやケーキを取り扱っているお店で販売されていることが多いパンです。
薄い紙製のカップに入れてから蒸され、販売されているその見た目は日本の蒸しパンとほぼ同じ。真ん中から生地が割れてお花の様になっているロティ・ククス。ピンク色に着色されたものは特にハイビスカスのような可愛らしい見た目です。
ロティ・ククスはバリ・ヒンドゥーで行われるお祭りや儀式の際の、お供え物として使われることもとても多く、バリでは定番の料理です。ピンクや黄緑色、茶色など様々な色のものがあります。
その他バリでポピュラーなククス料理というと、魚や鶏肉をバナナの葉で包んで蒸すものが挙げられます。こちらは料理名に「ククス」は入っていませんが、バリの人々はバナナやヤシの葉で包んで蒸すという調理法もよく利用しています。