クボエダン寺院とは?
クボエダン寺院は、ウブド中心から車で10分くらい走ったところにあるペジェン村に建っています。この寺院の歴史はなんと700年以上と言われており、ウブド郊外にある寺院の中でも由緒正しく歴史の深い寺院なのです。
現在ではこの寺院はヒンドゥー教の寺院となっていますが、元々は黒魔術を行う宗派であったバイラワ・ビマ派の寺院として建造されました。
クボエダン寺院の見どころと言えば、「踊るビマ像」と呼ばれているものです。ビマというのはインドに伝承される「マハーバーラタ」という叙事詩に登場する人物。そのビマの石像が置かれているのですが、その大きさはなんと高さ3.6mという巨大さです。
ビマの石像の足首には蛇が巻き付いており、その足は死体の上に乗せられています。眺めていると何とも言えない不気味さがあり、これはこの寺院が元々黒魔術系の宗派のものだったということを如実に表しているようです。
クボエダン寺院はバリ島での観光スポットとして有名な寺院に比べると、とても小さくて存在感も薄く感じるでしょう。ですが、この様な異例の経歴を持つ寺院は他にはありません。寺院巡りをする際には是非こちらにも足を運んでみてはいかがでしょうか。