パウォン寺院とは?
パウォン寺院(Candi Pawon)は、ジャワ島の中部に位置している仏教寺院で、世界遺産に登録されているボロブドゥール寺院遺跡群にふくまれています。
※「パオン寺院」とも表記されます。
ボロブドゥール寺院遺跡群は三つの寺院でなりたっており、「ボロブドゥール寺院」「パウォン寺院」「ムンドゥッ寺院(マンドット寺院)」です。8世紀末ごろに建立されたといわれ、ボロブドゥール寺院を東にすすむとパウォン寺院、さらに東へすすむとムンドゥッ寺院があり、昔は一帯が巨大な仏教複合構造物であったと推測されています。
パウォン寺院はボロブドゥール寺院から約1.5㎞はなれた距離にあり、高さが12mほどの石でつくられたお堂(祠)があります。入口は西側となっていて、四角い形をしており、東西南北にある壁面にはそれぞれ天女や半鳥人のレリーフがほどこされています。
現在はお堂の中にはなにもなく、世界遺産の一つでありながらも小規模な寺院といえるでしょう。
インドネシアの首都があるジャワ島は多宗教の島としてしられており、様ざまな文化で構成されています。パウォン寺院は仏教寺院でありながら、独自の魅力をもち、ひとつひとつのレリーフが美しく見ごたえがあります。歴史をさぐりながらおとずれてみれば、興味ぶかい体験となるでしょう。
※2018年調べ