サケナン寺院とは?
サケナン寺院は、クタから橋で繋がっているスランガン島にある寺院です。住所としてはデンパサールとなるのですが、そんな離れたところに位置しているためか、旅行客が訪れることはあまりない、隠れスポット的な存在となっています。
ですがバリの人々にとっては、「スランガン島といえばサケナン寺院」というくらいのもの。それほど大きな寺院ではありませんが、歴史が深く、高僧ウンプ・クトゥランにより建立されたのは1005年頃のことだと言われています。
バリ島でこれほどの長い歴史を持つ寺院は、それほど多くはありません。そのため、クニンガンやガルンガン、オダランの日には、バリ本島からも多くのバリ・ヒンドゥー信者が訪れます。
スランガン島は昔から漁師町として有名ですが、サケナン寺院内には海神が祀られており、海の安全を守る寺院だと言われています。漁師町にあって海の安全を守るというのは、非常に理に敵った存在です。
サケナン寺院までは今でこそ橋を渡って行けますが、この橋は2001年に開通したもの。それ以前には船しか行くための手段がなかったため、今ほど多くの人は訪れていませんでした。
それでも「スランガン島=サケナン寺院」というイメージがついているという事実は、この寺院の存在感の大きさを表しているのではないでしょうか。