コラックとは?
コラックはバリ島では一般的なスイーツで、断食月であるラマダンが明けた後の「イドゥルフィトリ」というお祭りで食べられる定番品です。
コラックは日本で言うとあんみつやお汁粉といった雰囲気で、甘いココナツミルクの中にフルーツなどを入れて煮込んだもの。煮込んだ後、熱いままで食べても良いですし、冷やして食べても美味しいおやつです。
ココナツミルクの中で煮込まれるものは、一般的にはバナナ、コランカリン、サツマイモ、キャッサバなどです。コランカリンとは白くて半透明でぷにぷにした、あまり味のしない食べ物ですが、これはパームシードを水に漬け込んで茹でたものなのだそうです。
これらの具材を、パンダンの葉とレモングラス、そしてパームシュガーで味付けしたココナツミルクに入れて煮込めば完成です。
ココナツミルクとバナナの優しい甘さの中に、コランカリンのぷにぷにとした食感が感じられて、ほっと落ち着けるような美味しさがあります。
因みに日本人からすると、バナナを煮込むというのはちょっと違和感を感じてしまいますよね。実はインドネシアでは「加熱用のバナナ」というものが販売されています。
バナナも複数の種類があって、煮込み料理や揚げ物、炒めものなどに使用できる加熱用のバナナが用意されているのです。