ウブド王宮とは?
ウブド王宮は別名「サレン・アグン宮殿」とも呼ばれており、ウブド王朝時代に建造された宮殿です。建物自体は1978年に改装されて現在の姿になりました。
この王宮が建造された歴史は16世紀にまで遡ります。バリ島で最初に栄えた王朝はワルマデワ王朝でしたが、その後シンガサリ王国とマジャパヒト王国の侵攻を受け、マジャパヒト王国支配下のゲルゲル王国が築かれることになりました。
そのゲルゲル王国が衰退した頃に各地の貴族によって9つの小国が作られました。その中の1つであるギャニャール王国が建造したのがウブド王宮です。この王国は1908年にオランダの支配下に置かれるまで続きました。
バリ島にはこの様な複雑な歴史があり、ウブド王宮はその名残を現代に残した貴重なものです。
ウブド王宮は赤いレンガの門が有名ですが、その敷地内では美術品としても価値が高い彫刻や、コリアグンと呼ばれる重厚な雰囲気を醸し出す門を見ることができます。また、敷地内にはホテルとして貸し出されている部分もあり、王宮という名に恥じない見事な装飾が施された部屋を見ることもできます。
敷地内に入る際、服装のルールはありませんが、この王宮には現在も王家の子孫の方々が住んでいます。王族の住む場所ですので、マナーとして露出の多い服装は控えた方が良いでしょう。