シダカルヤとは?
シダカルヤは「トペン」というバリ舞踊の中に出てくる神様のこと。トペンはバリ舞踊の中でも「ブバリ」という舞踊に分類されていて、観光用に演じられるよりも寺院での儀式で演じられることが多い神聖なバリ舞踊です。
トペンは仮面をつけて踊る舞踊で、日本で言うと「能」のようなイメージ。男性が顔全体を覆う様々な仮面をつけて、バリ語や古代カウィ語というジャワ島の古い言葉を使って進められるのが特徴です。また、トペンは使用する仮面自体のことを指す場合もあります。
そしてそのトペンの中でも最も神聖とされるのが「シダカルヤ」によるトペンです。ヒンドゥー教の神であるシヴァ神の事だとも言われており、トペン舞踊の最後を締めるのはシダカルヤによる舞踊と決まっています。
ちょっと複雑になりましたが、「ブバリ」という舞踊の中に「トペン」という舞踊があり、「トペン」の最後を締めくくるのが「シダカルヤ」の仮面をつけた人の舞踊、という流れです。
シダカルヤの仮面舞踊は15~19世紀にタバナン地方で生まれたと言われており、2015年にユネスコの世界無形文化遺産にも認定されました。ウブドのアルマ美術館では定期公演が行われていますので、是非バリの伝統文化を肌で感じてみてください。