サユールアサムとは?
サユールアサムはジャワ島発祥の料理で、酸味の強い野菜スープのこと。インドネシア語でサユールが「酸っぱい」、アサムが「野菜」という意味を持っています。
サユールアサムはバリ島でも食べることができますが、元々がジャワ島の料理なので、甘辛い味付けが多いバリ料理とはちょっと違います。
名前にも含まれている「酸っぱい」味付けですが、これはタマリンドに由来する味です。タマリンドはアフリカ原産のマメ科の植物ですが、酸味が強いのが特徴で、世界中で酸味を加えるための食材として使われています。
そのタマリンドの酸味をベースにして、パームシュガーで甘味、トウガラシで辛味を足したのがサユールアサム。酸味と甘味と辛味が合わさると考えると複雑なイメージですが、それぞれの味がうまく調和してクセになる美味しさです。
サユールアサムの具材としてはトウモロコシや、カチャンパンジャンというインゲン豆の一種が定番です。
バリスタイルではトウモロコシは芯から取らずに、そのまま切って鍋の中に入れます。トウモロコシをそのまま煮込むことによって、スープ自体も甘味が強くなるので、更に食べやすい味付けに。あっさりしているので、油をたっぷり使った料理の合間におすすめです。