サラスワティとは?
サラスワティはヒンドゥー教の神様ですが、バリ・ヒンドゥーにはサラスワティに祈りを捧げるためのお祭りがあります。サラスワティの日はバリでは祝日になり、一日をかけて女神様に祈りを捧げるのです。
女神であるサラスワティは、学問と芸術、知識を司る神様です。日本で言えば弁財天様のような存在でしょう。そのサラスワティに祈りを捧げるために、その日一日は本を読んだり仕事をしてはいけないという決まりになっています。
祝日と言えど子供たちは学校に登校しますが、サラスワティのお祭りの日なので勉強はしません。正装をしてお祈りを捧げて、その後は下校します。
そして学校だけではなく、会社や家の中でも当然このお祭りは行われます。サラスワティに捧げるための供物を準備して、神棚にお祈りをした後、本やパソコンなどに聖水をかけて再度お祈りをします。
寺院でもお祭りは行われており、書籍を持って寺院にお参りに行くこともありますが、それは地域によって慣習が変わるのだそうです。
サラスワティの日はバリの暦であるウク暦に従って決まるので、210日に一回巡ってきます。バリの人々は一年に一度のこの様な儀式を通して、神様に知恵と知識、学問を与えてくださったことを感謝し、更なる高みを目指せることを祈るのでしょう。