オダランとは?
オダランはバリ・ヒンドゥーの宗教行事のひとつで、日本で言えばお祭りのことです。
オダランは寺院に神様が降臨する日のひとつに数えられ、その降臨された神様のために音楽の演奏や踊りを行い、その後神様に平和を祈るという行事です。
いつ行われるかはバリ島の暦であるウク暦、またはサコ暦によって決まっているので、日本で一般的な太陽暦で考えると毎年日付が異なります。
このお祭りは1日だけ行われる場合もありますが、長いと1か月以上続くこともあります。長いオダランはカルヨ・アグンと呼ばれるもので、寺院の装飾なども短いオダランに比べてかなり華やかになります。この期間中にバリに行くならぜひ見ておきたいものです。
オダランの見どころとしては、綺麗に装飾が施された寺院や、ご神体を浄化するムラスティと呼ばれる儀礼、そして女性陣が頭にお供え物を乗せて町を練り歩くムピッドなどがあります。
そして忘れてはいけないのが神様のために行われる音楽や踊りです。ウブドではバリ舞踊の公演が毎日行われていますが、このバリ舞踊も元々はこれらの儀礼のための踊りを観光用にしたものです。
オダランは観光用ではない、本来のバリ・ヒンドゥーの儀式のための踊りを見ることができる貴重な機会だと言えます。