クトゥパッとは?
クトゥパッはインドネシアの伝統的な料理のことで、断食明けのお祭りであるイドゥルフィトリの料理としては欠かせないものとなっています。イドゥルフィトリではこの料理に似せた紅白の飾りつけも玄関などに設置されるため、このお祭りの象徴とも言えるでしょう。
クトゥパッは日本で言う「ちまき」の様なものであり、うるち米やもち米をヤシの葉に包んで茹でた料理のことです。お米はココナツミルクと塩で味付けされており、レストランで料理についてくることもありますし、スープ状の料理に浸して食べるという食べ方もあります。
クトゥパッを見た時に一番印象的なものといえば、その外観でしょう。ヤシの葉で包むとは言っても、それはカゴの様にキレイに編み込まれているのです。細長くしたヤシの葉を編んで丁寧にお米を包んでいくので、見た目にとても可愛らしい姿をしています。
実はこのクトゥパッに似たちまきの様な料理は、名前は異なっていますが東南アジア各国で見られるものです。
ちまきと言えば元々は中国から伝来した料理です。日本や東南アジアの諸国で似たような料理が広まっているというのは、遥か昔に華僑の人々が、様々な地域に文化を広めたことに由来しているのでしょう。