クンダンとは?
クンダンとは1メートルほどの長さがある両面太鼓で、細長く丸い筒状の楽器です。筒状になっている胴体部分には「ナンカ」という果物の木を使い、その両端に牛の革を張って作ります。
通常は2台で1組として考えられていて、小さめサイズで音が高いものをクンダンラナン、大きめで音が低いものをクンダンワドンと呼びます。
バリの楽器と言えば、最初に思い浮かぶものはガムランに使われる青銅製の鉄琴などではないでしょうか。ですが、ガムランの演奏にはクンダンを欠かすことはできません。
クンダンの役割は、演奏の中でリズムや音の強さなどの合図をガムランに送ること。つまりガムランの基本的な演奏を司る楽器と言え、正確な演奏をするためには、クンダンは絶対に必要なものだと言えるでしょう。
この役割からもわかるように、クンダンを演奏するのは合奏団の中でもリーダーであることが多くなっています。楽曲演奏をスムーズに行うのも、様々なリズムによって盛り上がりを作るのもクンダン次第なのです。
演奏方法としてはクンダンを座った膝の上に横向きに置き、右手かバチで太鼓をたたき、左手でミュートや裏拍を取ります。右手で音を出し、左手でリズムを変化させることによって、複雑なリズムを作りだします。