グヌン・ルバ寺院とは?
グヌン・ルバ寺院はウブド王宮にほど近い場所に位置する、小さなバリ・ヒンドゥーの寺院です。実はこの寺院はウブドという名称の産みの親とも言える逸話を持っている、由緒正しい寺院なのです。
この寺院が建造されたのは8世紀頃と言われており、高僧ルシ・マルクンディヤがアグン山に行く最中にこの土地を訪れ、そのあまりの美しさに寺院を建てました。そして連れていた信徒の一部はここで暮らすことを決め、村を開拓したと言われています。
そして開拓の際に、この周辺に薬草が豊富に自生していることを知り、インドネシア語で薬草という意味がある「ウバド」という名前を村に付けたという逸話です。そのウバドが訛って「ウブド」になったと言われています。
グヌン・ルバ寺院はこの様に深い歴史を持つ寺院ですが、旅行客の間では認知度が低い寺院であり、普段はひっそりとウブドの外れに建っています。人も少ない静かな寺院ですが、その分ゆっくりと境内を散策したり、瞑想をするには打ってつけです。
寺院の割れ門を抜けるとこの寺院を建立させたという高僧ルシ・マルクンディヤの像や、苔むした彫刻などがあります。また、チャンプアンの象徴でもあるバンヤンの木を見ることもできます。