ゴアガジャとは?
ゴアガジャはウブドから車で約10分程の距離にある遺跡。11世紀頃に造られたものだと言われています。バリの旅行客の間でも認知度は高く、ウブド観光では必ず立ち寄られる観光地です。
この遺跡には大きな沐浴場や洞窟があるのですが、特徴的な部分は洞窟への入り口が巨大な顔になっているというところです。口の部分が遺跡への入り口となっており、この顔はバリ・ヒンドゥーの怪物である「ボマ」なのではないかと考えられています。
ゴアガジャという名前は、ゴアが「洞窟」、ガジャが「象」という意味を持ち、全体として「象の遺跡」という意味です。一説として、発見されたときに崩れていたボマの顔が象に見えたからという説がありますが、この名前の由来もはっきりしたことは分かっていません。
この様に謎が多いゴアガジャですが、洞窟の中に入っていくと、ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァの三神を象徴する「リンガ・ヨニ」やガネーシャなど、多くの石像が祀られています。
そしてその周辺には15個の横穴が掘られており、僧侶の瞑想などに利用されていたのではないかと言われています。
そして洞窟の傍には6体の女神像が彫刻された、広い沐浴場が存在しています。この遺跡が利用されていた時代には、僧侶は洞窟の中で瞑想をし、女神に見守られながら沐浴をすることで、精神を清めていたのかもしれませんね。