カインとは?
「カイン」というのはインドネシアの言葉で「布」のことを意味します。お店などで販売されている生地のこともカインと言い、カインの種類としてはコットン、シルク、ベルベット、サテン、レーヨンなど様々な種類があります。
そしてバリ・ヒンドゥーの宗教儀式から発展したバリ舞踊では、カインと言えば「腰布」のことを指します。バリ舞踊で踊り子さんが腰に巻いている布のことです。
本来のバリ・ヒンドゥー教徒の正装としては、腰に巻く布のことは「サロン」と言いますが、バリ舞踊ではこのサロンと同様の意味で使用されます。
色味はその演目やチームで様々に異なっていますが、バリ舞踊で使われるカインの素材は一般的に少々厚手のものが多く、コットンのものや、バリの伝統的な織物であるイカット、金糸や銀糸を織り込んだもの、金色の模様がプリントされたものなど華やかなカインが多く使われます。
どの国のものであっても同様ですが、華やかな衣装は伝統舞踊にはなくてはならないものです。金色で豪華なイメージのあるカインが、バリ舞踊により一層の花を添えてくれています。バリ舞踊を見学する際には演技だけではなく、ぜひカインのデザインや質感にも注目してみてください。