カジャンクリウォンとは?
カジャンクリウォンはヒンドゥー教の神様であるシヴァ神が瞑想を行う日で、そのエネルギーの為に悪霊が活発に動き回る日と言われています。バリの暦であるウク暦で1月に2回あり、月が満月から新月に変わるまでに1回、新月から満月に変わるまでに1回、というタイミングです。
バリ島では悪霊は十字路に集まると言われているため、カジャンクリウォン当日の朝は十字路で生贄を捧げます。牛などの家畜を屠殺し、その血を地面の下にいる悪霊に与えます。
その後バリ・ヒンドゥーの正装をした住民が、持ち寄ったお供え物や花を十字路に供えると儀式が開始されます。儀式は昼頃まで行われ、終わった後は生贄にされた家畜を料理してみんなで頂きます。夕方には悪霊へもお供え物が供えられることも多く、一日がかりの儀式です。
カジャンクリウォンではこのような儀式を行うだけではなく、生活にもちょっとした制限が与えられます。この日に何か新しいことを始めること、大きな声で会話をすること、音楽を聴くことは良くないことだと言われており、夜も家の中で静かに過ごします。
ヒンドゥー教でも最高神の一柱であるシヴァ神のエネルギーが高まる日とあって、人間には大きすぎるパワーがみなぎる日だと考えられてるのでしょう。