ポトンギギとは?
ポトンギギ(Potong gigi)とは、バリヒンドゥー教の儀式で、日本でいう成人式のようなものです。
バリヒンドゥー教では、人が生をうけてからおこなう通過儀礼が5つに区分されていて、その内の一つがポトンギギとなります。
※ポトンギギはインドネシア語で、バリ後では「ムサンギ(masangi)」とよばれています。
どのようなことが行われるかというと、結婚前または、出生からあるていどきまった日程で前歯を削ります。これは、尖っている歯(主に犬歯)があると野獣的であると考えられているためで、前歯を平らに整えることで理性のある大人になるというものです。
そして、儀式には多くのお供えものや準備が必要でお金もかかり、そのため、村や親戚でポトンギギをおこなうことがおおく、儀式をうける者は偶数名でなくてはならい決まりもあります。
ポトンギギを抜歯儀礼と訳すこともありますが、一般的にはお坊さんがヤスリで前歯を削り、この時は悪霊が近づきやすいといわれていることから、まわりを両親や親族でとりかこみ、悪いものからまもります。
バリ島では信仰があつく、儀式や儀礼にたいし丁寧に時間をかけておこいます。ポトンギギは痛そううな印象をうけますが、そうでもないという感想がおおいいようです。