アヤムとは?
「アヤム」という単語が使われている料理がバリには多いですが、アヤムというのはインドネシア語で「ニワトリ」や「鶏肉」という意味があります。ニワトリの品種名として使われることもありますし、鶏肉が使われた料理の名前としても使われます。
アヤムという名前がついた料理として有名なものは、鶏肉を使ったスープである「ソト・アヤム」、フライドチキンである「アヤム・ゴレン」、鶏肉をスパイスで煮込んだ「アヤム・ベトゥトゥ」、マドゥラ島風に鶏肉を串焼きにした「サテ・アヤム・マドゥラ」などです。
中でもソト・アヤムはインドネシアの家庭料理として一般的なもので、バリのレストランでも提供されています。
またインドネシアには、「アヤム・セマニ」という有名なニワトリの品種があります。「セマニ」とはジャワ語で完全な黒という意味があり、その名前の通り、翼もクチバシもトサカも全て完全な黒。見た目だけではなく、その肉や骨格、内臓も全て黒いと言われていて、ニワトリとしては異色の存在です。
バリではバリ・ヒンドゥーを信仰する方がほとんどですが、インドネシア全体で見るとイスラム教を信仰している方も多く、宗教上の理由から豚肉を食べられません。そのため、アヤムという言葉を耳にする機会も自然と増えるでしょう。