ムカレカレとは?
ムカレカレは、バリ島の東部にある「バリ・アガ」の村、トゥガナンでおこなわれる祭事(行事)「ウサバ・サンバ」の一つで、有名な男性による戦の儀式です。
バリ・アガとは、バリ島が現在の文化をきずく前から島に住んでいた人びとのことで、それぞれの村で独自の風習や文化をもっています。
トゥガナン村はお土産でも有名な「アタ製品」、伝統的な織物の「ダブルイカット(グリンシン)」がつくられていることでもしられていますが、中でもウサバ・サンバがおこなわれる日は、たくさんの観光客が見学をするために集まります。
ムカレカレは、「パンダンの葉」を束にした剣で戦うのですが、ちいさなトゲがたくさんついているため、植物といえど多少なりともケガをし、子どもや観光客も参加できるこの儀式は真剣勝負です。また、負傷をした身体には傷薬としてウコンが塗られます。
ムカレカレが始まる合図になっているのが、ガムラン演奏隊をともない、剣をもった男性を筆頭に、村人が敷地内をまわることです。男性も女性も正装となり、「グリンシン」とよばれる布を、男性は腰に、女性は上下半身にまきます。
また、その姿は色彩や景観が美しくもあり、観光客から人気となるのも納得です。