ナンカとは?
ナンカ(Nangka)とは、クワ科の常緑高木で世界最大ともいわれる果実がみのり、その重さは40㎏をこえるものもあります。
和名は「波羅密(パラミツ)」、インドネシア語ではナンカとよばれていて、英語では「ジャックフルーツ(Jack fruit)」としてしたしまれています。
加熱をすると肉のような食感をえられ、ビタミンも豊富で栄養価もたかいことから近年はよく食べられるようになっているものの、流通量がおおくないため、日本ではなかなか目することがありません。
見た目は楕円形で、こまかな突起におおわれており、果肉はオレンジのような色味です。樹脂分がおおいことからか生でいただくと弾力があり、ジューシーというよりは粘り気があるため「バナナのようだ」ともたとえられています。
また、熟すまえは野菜のように調理され、炒め物などにつかわれることもあり、バリ島の家庭ではめずらしい存在ではありません。
ナンカは収穫のタイミングで味や食感、風味がことなるといわれています。バリ島では雨季(11月から3月ころ)がフルーツ類のおいしい時期とされており、熟したナンカを生でいただけば、独特で濃厚なあじわいをたのしむことができるでしょう。