クヘン寺院とは?
クヘン寺院は、バリ島中心部から少し東に行ったところに位置する寺院。バンリという町が近くにあり、ここはバリが王朝制であった頃にバンリ王朝の都であった場所です。このクヘン寺院もバンリ王朝時代に建立されたもので、その歴史は11世紀にも遡ると言われています。
クヘン寺院の見どころは、何と言っても入口階段の両側に施された石彫りでしょう。バリ・ヒンドゥーの神様が精細に彫刻されている石像は、ついひとつひとつじっくりと眺めてしまう程の完成度の高さです。
そしてその階段を上り切ると割れ門が。割れ門を潜った先には3つのエリアで構成された境内が広がります。クヘン寺院を訪れる旅行客は多くはなく、そこには寺院らしい厳かな雰囲気が漂っています。
バリの寺院では「メル」と呼ばれる多重塔をよく見かけますが、クヘン寺院では11もの層で作られたメルを見ることができます。実は11層のメルは限られた寺院にしか建てられておらず、貴重で特別な存在なのです。
そしてこの寺院の見どころとしてもうひとつ挙げられるのが、バンヤン樹です。寺院にはバンヤン樹がよく植えられていますが、このバンヤン樹は樹齢600年を超えるという巨大なもの。見学の際には長い歴史を見守ってきたバンヤン樹にも注目したいところです。