カンクンとは?
カンクンはバリ島の野菜の中でも代表的なもので、田んぼに自生している植物です。自生している上に成長が早く、次から次へと生えてくるので安価に手に入ります。料理として出てきたときの見た目は、茎は太いですがほうれん草に近い雰囲気です。日本では「空芯菜」という名前で販売されています。
バリ島でのポピュラーな食べ方は、カンクン・ゴレンです。あまり生野菜を食べるという習慣がありませんので、野菜は油炒めにして食べるのが一般的です。
実はこのカンクンはとても栄養が豊富だと言われていて、カルシウムはほうれん草の約4倍もの量が含まれています。野菜の中でもほうれん草はカルシウム含有量が多いと言われていますが、それよりも遥かに多いです。
その他、ビタミンB、ビタミンCなどのビタミンも豊富で、カリウム、鉄分、ポリフェノールまで含まれています。暑い地域ではエネルギーの消費も激しいので、バリの人々はビタミンBが多く含まれているカンクンを食べて元気を出すのかもしれません。
そして不思議なことに、バリではカンクンは「眠くなる野菜」と言われています。その真偽のほどは定かではありませんし実証もされていないのですが、バリ島に住む人々の間では常識になっているようです。