ガルンガンとは?
ガルンガンはバリ島の人々にとって大切な祝日で、日本で言うところの「お盆」にあたる日です。バリ島独自の暦であるウク暦に準じて行われるため、インドネシア全土ではなく、バリ島だけの祝日となっています。
ガルンガンの由来を見てみると、それはワルマデワ王国時代にまでさかのぼります。
王であったマヤデナワ王は神を信じず、国民に対して神への祈りを禁止していました。それを見た神はインドラ神を地上に送り、マヤデナワ王を打ったそうです。その日を「善が悪に勝利した日」としてガルンガンが始まりました。
ガルンガンは日本のお盆同様、「先祖の霊が戻ってくる日」と言われおり、この期間中の街は一気に雰囲気が変わります。数日前から家の玄関先には竹や椰子の葉で作った大きな飾りが置かれ、いつも以上に華やかになります。
そして当日はバリ・ヒンドゥーの正装に身を包んだ地元の人々が、行列を作って寺院に礼拝に行きます。また、町ではバロンダンスが踊られますが、これは悪霊を鎮めるための儀式として行われるものです。
バリ島の暦であるウク暦は1年を210日で計算しますが、その210日の中でガルンガンは2回行われます。この日を含む数日間は公共の施設が休みになる他、レストランやショップも休業日になることが多いので、この期間中にバリに行く方は注意してくださいね。