オゴオゴとは?
バリ島では「静寂の日」とも呼ばれるバリ・ヒンドゥーのお正月があり、そのイベントをニュピと言います。オゴオゴというのはニュピの前日に行われるお祭りです。日本で言えばタイミング的には大晦日、行事としては節分といった様相です。
行事として節分に近いというのは、このお祭りが悪魔を祓うためのお祭りという意味を持つためです。バリでは悪霊は十字路に集まると言われているため、オゴオゴも十字路を中心にして行われることになります。
当日はお昼頃から清めの儀式が始まり、それからオゴオゴの開始となります。オゴオゴでは日本のお祭りで使われる神輿のようなものが使われますが、それには悪霊に見立てた鬼の人形が乗せられています。その神輿を担いだ男性陣とお供え物を頭に乗せた女性陣が、町の中をゆっくりと練り歩きます。
オゴオゴが行われる日はバリ中の道路が規制され、街中はお祭りムードに包まれます。バスやタクシーなども使い物にならなくなるため、この日に観光をするなら徒歩で行ける場所にするのが無難です。滅多に体験できないことなので、地元の人々と一緒にオゴオゴを見るのもおすすめです。
ニュピはバリ・ヒンドゥー教徒にとって、精神を浄化するための大切な日です。前日にこうして悪霊を祓うことで、雑念のない精神を実現しようとするのでしょう。