クニンガンとは?
クニンガンとはガルンガンから数えて10日目を指します。ガルンガンは日本で言う「お盆」の様な期間であり、バリ島ではとても重要な期間に位置付けられています。
ガルンガンは先祖の霊が地上に戻ってくる日ですが、10日目にあたるクニンガンの正午は、その霊たちや神様が天上に帰る時だと言われています。大きなイベントであるガルンガンが終了する日にあたるのです。
クニンガンにはガルンガンの時と同じように、玄関先や家の中にはヤシの葉で作られたお飾りが飾られ、お供え物を用意します。そして霊や神様が天上に戻ってしまう前に、午前中の内にお供え物を供え、正しい人生を歩んでいけるようにお祈りをします。
そして正午が過ぎたらガルンガンからクニンガンの間の片づけをします。お飾りやお供え物も全て片づけますが、一連の行事はこれで終わりではありません。
クニンガンの日は夕方から行列を作って、墓地までお参りに行きます。その間、バロンとランダも行列に加わり、村の人々はお布施をお供えするのです。そして墓地から自宅に帰ったところで、ようやくガルンガンからクニンガンに至る行事は終了となります。
ガルンガンの日はバリ島の暦であるウク暦に準じますので、クニンガンの日も日本の太陽暦で考えると毎年日付が変わります。